目指すのならケアマネージャーがおすすめ

ケアマネージャーは介護支援専門員ともいわれ、介護を必要とする利用者やその家族、サービスを提供する事業所、市町村などの間に立って調整する役割を担っています。
利用者が介護サービスを使うために必要なケアプランの作成や、サービス給付費の計算や請求などを利用者に代わって行うことが主な仕事です。
利用者1人ひとりが抱える問題を正確に把握、分析し、適切なサービスを提供するための計画作成能力が求められます。
ケアマネージャーが働く場所は主に、在宅で介護サービスを利用する方の支援を行う居宅介護支援事業所と、特別養護老人ホームなどの介護施設の2つに分かれます。
居宅介護支援事業所では、在宅介護が必要な方のためにホームヘルパーやデイサービスの手配を行ったり、介護給付費の管理を行ったりします。
介護施設では施設に入所している利用者のケアプラン作成を行いますが、施設によっては利用者の送迎、行事の参加などケアマネジメント以外の業務を行うこともあります。
ケアマネージャーになるには年に1回各都道府県で実施される試験に合格した上で、所定の研修を受講する必要があります。
試験を受けるには保健福祉医療分野での実務経験が5年以上必要になるため、すでに介護業界で働く人がステップアップとして受験することが多いです。
近年の合格率は20%前後と決して易しい試験ではありません。
しかし、基本給に残業手当など各種手当を含めた平均月給は35万円前後となっており、介護業界の中では看護師、理学療法士や作業療法士などに次いで3番目に高い水準ということを考えると、介護業界で働く場合はぜひ抑えておきたい資格といえます。